老害夫と犬と私

毎日、今日が最後の日と思って楽しく暮らしたいので邪魔しないでほしい

娘と母の距離

娘が引越したマンションは、それはそれは綺麗で近代的。

今時の設備とデザイン性を備えている。

都心や職場に出るにも利便性が良く、駅前には安い商店街があり、大通りを渡ると静かな住宅街になる。

近くには大きな公園もあり、神社まであった。

 

家賃が高い事が唯一の問題点だが、2人で働いている以上、これも大した事ではない。

もし、別れる事があればここは引越ししないといけないだろうが、娘達を見ていると、八割方大丈夫かと思う。

 

という事は、もう娘は帰って来ないという事なのだ。

実家の方が良いことが見当たらない笑

家は古く、設備が悪く、寒いし暑い。

彼女の嫌いな父親と生意気な弟と付きまとう母親がいる。

 

子供が幸せに自立していくということ、すなわち親の役割が終わったということになる。

本来なら大変喜ばしい。

それを手放しで喜べない私は、自分の生きがいを子供に依存していたのだろう。

 

ここから先は鬱陶しいと思われないように距離感を調節していかなければならないと思う。

もう少しすると、指図される側になってしまうかもしれない。

 

与える側から、与えてもらう側に。

それは、会話だったり時間だったり、きっと物質的なものではない。

 

子供の自立を促していた親は、自分が自立できなくなっていることに気づかない。

ある日突然、要らない存在になっている事に唖然とし、驚愕し、悲嘆する。

 

うちは特に夫婦仲が良くないので、私は子供への依存度が高かった。

私はいつも子供たちと一緒に暮らしてきた。

とりわけ娘は早くから私の話し相手になった。

夫は定年後家にいるようになったが、今更、夫婦としては暮らさない。同居人ではあるけれども。

 

娘へのLINEの頻度も考えなくてはならない。

暇なのは私だけだ笑

 

自立しよう。

ちゃんと一人で暮らしていかねば。