ひろゆき信者
ひろゆきのライブ配信の録画や、過去の切り抜きを毎日聴き流している。
花の水やり、洗濯物干し、野菜採りという朝のルーティンに加え、畑仕事、犬の散歩、買い物と、とにかく「ながら」ができる時は必ず、youtubeを聴いている。
その中でもとりわけひろゆきとDaiGoの登場回数が多い。
何回も同じ録画を聴いていたりして、何回も同じところでニヤニヤする。
自分に聴くパワーがある時は、DaiGoや中田敦彦や本要約チャンネルも良いのだが、緩い気持ちの時はひろゆきがちょうどいい。
ひろゆきにスパチャを投げてくる人は、低所得の病気持ちの無能か、高学歴で高収入の有能のどちらかである。
こんなダメなオレ、どうしたらいい?という問いに、ナマポ(生活保護)もらってダラダラ生きてってください〜 と言うひろゆき。
私、こんだけちゃんとやって来てるんで、この先もう少し稼ぎたいのですが?という問いに、外国行っちゃってください!というひろゆき。
などなど。
どちらも極端だが、だいたいどちらかに分類される。
程よく、年収400万位で偏差値50くらいの人は出てこない。
そういう平均点の人は、ひろゆき信者にはなりにくいのかもね。
自分の能力と収入が合ってないと思っている人が多い。
「自分が無能だという事を認めてください」と、ひろゆきは言う。
「あなたは選ぶ側ではなく、選ばれる側です」
全く、その通りだよな。
自分の優秀さは自分しかわからないんだよ。
わからない周りがバカだ、とうちのバカ息子が宣うが、解るように見せられないお前がバカだと、私は思う。
私が言えない事を言ってくれて、なんかスッとするんだよね。
無能が悪いのではなく、無能は無能なりに真面目に楽しく生きていけば良い。
認めた方が人生が楽になるんだよ。
私もいろんな事をやってきたけど、結局何者にもなれなかった。
今は、ただの農家の婆さんだ。
その時々で、さまざまな肩書きがあって、どの自分で生きていくんだろうと思ったが、削ぎ落としてみれば何も残らず。
サッパリして、楽になれた。
誰にも期待されない事は、とても気楽。
どの肩書きも成功までに至らず、今の自分がいる。そして、それが案外好き。
「あなたは無能です」
この言葉の限りない緩さに、私は毎日気持ちよく漂っている。