老害夫と犬と私

毎日、今日が最後の日と思って楽しく暮らしたいので邪魔しないでほしい

介護美容

友人が介護美容師の勉強をし、資格を取った。

コロナ禍の中、1年間学校に通い、実習をし、大変な努力をしていた。

 

何もかも初めての経験だという彼女。

新しい世界に飛び込んで、とりあえずは向こう岸までたどり着いたようだ。

友人として、心から拍手を送った。

 

さて、これからだ、と彼女は言う。

広報、営業をし、培ったノウハウを施術という形でお客様に還元し、喜んでいただきたい、のだと。

 

介護美容というのは、老人ホームにいたり、自宅でもあまり動けなくなってしまった方に、もう一度「素敵」や「綺麗」を体験してもらう仕事だ。

歳を取ると、かつて女性としておしゃれを楽しんでいた事を忘れる。

今の自分を受け入れられず、鏡を見る事からも遠ざかる。

 

その気持ちはとてもよくわかる。

なんで、私がこんな?

なんで、私の手がこんなにシワだらけ?

なんで、顔にたくさんシミが?

 

誰にも見られたくない。誰も見ないで。

私を見ないで。。

当然、自分も見たくない。

 

「老いる」ことは、誰しも初めてで、人生に1回だけの体験だ。

自分にやってくるとは思ってない。

でも、案外早く、そして確実にやってくるのだ。

 

そんな方達に、かつてのワクワク感を思い出してもらいたい、それが介護美容だ。

ハンドマッサージをしながら、老人の心を柔らかくほぐしていく。

フェイスパックをし、お化粧をして、笑顔を取り戻す手伝いをする。

これからの高齢化社会において、必要な仕事だと思う。

 

がんばれ!

心から応援するよ。

そして、私の事もよろしく頼んだ!笑