老害夫と犬と私

毎日、今日が最後の日と思って楽しく暮らしたいので邪魔しないでほしい

グループホームのお手伝いさんになる

今月から、グループホームに調理の手伝いで行く事になった。

友人から、人がいないので手伝ってくれないかと言われたので、いいよーって感じで。

週1回4時間のみという短時間。

決められたメニューを決められた食材で作るという簡単な仕事である。

場所も近いし、何の負担もない。

 

大変、という事で考えるのであれば、これまでの人生で障害を持った方と接触してこなかったので、どう接していいかわからないのが一番困る事だろうか。

 

人とは基本的に敬語で話す。

LINEなどでは、夫とも基本敬語である。

入居者さん(障害のある方)の事を、支援者の方は「〇〇君」と呼ぶ。

君?  え、無理。。

友人に言わせると、身体は大人でも頭の中は4歳位だったりするからね〜との事らしいが、私の頭の中ではその統合がうまくできていない。

 

一日、研修でお手伝いに行ったのだが、皆さん、新しい顔(私)に興味深々で、調理場を覗いていく。

「だあれ〜?」

「〇〇です。よろしくお願いします。」

 

なんか、固いよなぁ

もうちょっと、親しげにしたいけど。

まあ、おいおいだね。

 

世の中には、様々な障害を持った方がいるのは知っているし、差別的な感情はない。

ただ、そういう方に対しての区別は必要だと思うのだ。

目の悪い人が眼鏡を掛けるように、足の悪い人が車椅子に乗るように、不自由な所を助けてもらったりして、共存していけば良いはず。

自分が出来ることは皆できると思うのは間違っている。

それは物理的にも、環境的にも、心理的にも。

 

その人の力ではどうにもならない事は、誰かが助ければ良い。ただ、その助け方がわからない。教わっていない。

60年以上、この国にいるが、車椅子を押す場面や、目の不自由な方の道案内をする場面がなかった。

見て見ぬふりをした訳ではない。

多分、社会の隅で迷惑をかけないようにしているのだろう。

 

誰しも、きっと助けたいと思っている。

ただ、助け方を教えてください。そうしないと、間違って怪我をさせてしまったり、怒らせてしまったり、見当違いな手伝い方をしてしまうから。

みんな、それが怖い。

 

おそらく、人はプラスを得るよりはマイナスを得ないようにするのだろう。

 

何百年か先にでも、どんな人も動物も、目の見えない人も足のない人も、肌の白い人も黒い人も、皆んなが一緒くたになって居られる社会ができればいい。

夢だけど。