老害夫と犬と私

毎日、今日が最後の日と思って楽しく暮らしたいので邪魔しないでほしい

徒然草

毎週土曜日に古典文学の講義を受けている。

もう、7年ほど。

徒然草平家物語更級日記方丈記伊勢物語竹取物語奥の細道などなど。

 

今は徒然草である。

1年かけて読み解いていく。

兼好法師のエッセイ集なのだが、現代にも大変通じるところがあって面白いし、ありきたりの事しか書いてない自己啓発本よりも、よっぽど考えさせられる。

 

原因と結果の間には「縁」があるというのが、仏教での考え方である。

同じ「因」があったからといって、必ずしも同じ「果」に行き着く訳ではない。

私達は、それを「縁があった」「縁が無かった」と紐づけで納得する。

今日の授業はそんな内容だった。

調子に乗って壺を被ったら抜けなくなった法師の話。入ったのだから、抜けるのは当たり前?

人生って、なかなかそうでもない。

てか、そんなことばっかりだ。

思い通り、予想通りにいかない。

でも、そのリスクを恐れると、人は行動しなくなるのだ。

 

今も昔も、品性のある無しや知恵のある無しは変わらない。

そして、繰り返し自分に言い聞かせないと、人はどんどん忘れてしまうのだ。

特に、歳を重ねると。